耐食性

金属において、耐食性とは錆への耐性を指します。
錆の進行は、金属が強度を保てなくなり、狙い通りの機能を果たせなくなることに繋がります。
錆への対策には、錆びにくい環境を整える他、錆に耐性を持つ材料を選定することも重要です。

特徴

ステンレスは、stainlessの名の通り、錆びにくい特性を持っています。
一方で耐摩耗性では鉄系鋼材に劣ります。
ステンレスの中にも、耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス、耐摩耗性に優れたマルテンサイト系ステンレスがございます。

TNKではSUS303、 SUS304をはじめ、SUS316や15MHというTNKオリジナル材の取り扱いもございます。
用途にあわせてローカーボン材の選択も可能です。開発段階初期段階での評価の為の小ロット試作から量産中のコストダウン検討までご協力させていただきますのでお気軽にご相談ください。

 

耐食性と耐摩耗性

上記グラフは、各材料における耐食性と耐摩耗性の関係性のイメージです。
耐食性と耐摩耗性はトレードオフ関係にあることが多く、両立が難しい特性です。

金属を硬くする成分が、耐食性を損ねる傾向があり、使用用途からそれぞれ要求される特性について、バランスを見て材質を選定することになります。

 

機械的性質と物理的性質(常温)

材質 硬度
HV
密度
g/cm3
縦弾性係数
×104N/mm2
比熱
J/(g・k)
熱伝導率
W/(m・k)
熱膨張係数
×10-6/℃
固有電気抵抗
μΩ・cm
磁性
SUS303 200以下 8.03 19.30 0.50 16.3 17.3 72 非磁性
SUS304 200以下 7.93 19.30 0.59 16.3 16.1 72 非磁性
SUS316 200以下 8.03 19.30 0.50 15.2 17.3 74 非磁性
SUS410 400~600 7.75 20.20 0.46 23.8 9.9 57 強磁性
SUS420J2 500~700 7.75 20.60 0.46 25.0 10.4 56 強磁性
SUS430 180 7.75 20.00 0.46 25.6 10.4 60 強磁性
SUS440C 600~800 7.80 22.05 0.46 24.2 10.6 60 強磁性
SUH660 7.94 20.10 0.46 15.0 16.8 9 非磁性
15MH 500 7.75 19.50 0.46 14.7 13.1 70 非磁性
SUJ2 750 7.82 20.80 0.46 46.0 12.5 強磁性
SK105(SK3) 7.75 0.46 45.2 11.3 強磁性

 

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