
自社独自の研削技術×生産体制でDカットシャフトの大量生産を実現
- 製作事例
製品紹介 | Dカットシャフトとは
金属シャフトに加工されるDカット形状(回転止め)は、断面がD字型になるような切り欠きを作ることにより、組み合わせる部品との確実な固定をする目的で使用されます。
相手部品との関係で厳しい寸法公差を求められることも多く、多くの企業が高精度加工と安定した量産体制の実現に苦戦する傾向があります。
三和ニードル・ベアリングでは、このDカット形状を自社開発機による研削技術で加工を行っています。
本記事では、当社が誇る高精度加工技術を活かしたDカットシャフト製作に関わる課題解決のポイントなどを紹介します。
製作の経緯|高精度と安定した量産体制の両立

今回の製品は「コストと精度の両立が難しいDカットシャフトを安定的に大量生産したい」というお客様からのご依頼がきっかけでした。
実現にあたり、ポイントとして挙げられたのは以下の点でした。
- Dカット部の高精度な寸法公差の確保
- 生産数量に対応可能なライン構築
高精度が求められるシャフトは三和ニードル・ベアリングが最も得意とする領域の1つです。
また、大量生産が求められるラインの構築についても、社内一貫生産を行う三和ニードル・ベアリングとしては、特徴を活かすことができます。
【関連記事】
製品の課題
通常、Dカット部の研削は加工難易度が高く、量産工程に組み込むと寸法のばらつきや工具寿命の問題が顕在化します。
また、寸法精度と量産の両立は「品質を保ちながらコストを抑える」ことが大きな壁となります。
このようなお悩みを抱えるお客様は非常に多く、生産数量の増加に伴う三和ニードル・ベアリングへのご相談は増えております。
課題解決のポイント
三和ニードル・ベアリングは、長年培った独自の研削ノウハウを持ち、さらに社内一貫生産体制を構築しています。
特に、自社開発設備を多数保有しており、高精度が求められる製品に対して、様々な工法を提案することが可能です。
- サブミクロン単位の加工精度
- 安定した生産を可能にする工法の提案
により、お客様が求めていた「高精度×大量生産」の両立を実現しました。
このような柔軟に対応できる体制が三和ニードル・ベアリングの特徴の1つであり、試作から量産までご相談を重ね、お客様にご納得いただける製品づくりを目指しております。
【関連記事】
三和技術者の声
「Dカット形状は一見シンプルな形状に見えますが、実際には通常の加工よりも難易度が高いです。当社独自のノウハウで試行錯誤を重ねながら加工条件を最適化し、安定生産につなげることができました。今では当社の得意分野のひとつになっています。」(技術部 /担当者コメント)
三和ニードル・ベアリングは長年培った研削技術に強みを持っていますが、外径精度だけでなく、Dカット形状のような特殊な形状に対しても高精度の加工を実現することができます。
今後の展望・技術展開
本記事では、三和ニードル・ベアリングが持つ「独自技術」「柔軟な開発力」「量産対応力」を象徴する製作事例をご紹介しました。
特に「研削技術×生産体制」は大きな強みであり、今後も様々な研削技術を極めることで技術革新を続けていきます。
三和ニードル・ベアリングは、幅広い実績による独自のノウハウや設備開発を含めた検討を行う柔軟な体制により、お客様の課題解決に貢献いたします。
試作は1個からの小ロット対応が可能ですので、設計・開発段階で最適な工法の検討にお悩みのお客様はぜひ当社にご相談ください。
【関連記事】